吸排気バルブ、クランクシャフトは無い!ロータリーエンジン

マツダで有名なロータリーエンジンは、極めて独創的かつ画期的なエンジンです。機関が回転し、この回転運動を直接動力とするロータリーエンジンは、往復運動を回転運動に変える通常のレシプロエンジンとは構造・動作が全く異なっています。即ち、レシプロエンジンのシリンダーに相当するハウジングの内側を、ピストンに相当する三角形のローターが滑って回転し、ハウジングとローターの間にできる三つの室の容積が色々に変化し、吸気、圧縮、爆発、排気の行程を行います。このような作動によって、ローターは偏変心回転をし、ローター内側にある歯車はサイドハウジングに設けられた固定されたステーショナリーギアとかみ合い、クランクシャフトに相当するエキセントリックシャフト(偏心軸)に動力を与えます。エキセントリックシャフトは、クランクシャフトと同様、エンジンからの出力軸となります。更に特徴的なのは、ハウジングに設けられた吸気/排気のポートがローター自体によって開閉されるということで、レシプロエンジンにおける吸排気バルブも、これを開閉するカムシャフトもないということです。言うまでもなく、レシプロエンジンにおけるクランクシャフトとカムシャフトを繋げるタイミングギア(通常はタイミングベルトという呼ばれ方をする)もありません。部品点数が少ないことからエンジンを軽量・コンパクトにできます。エンジン搭載位置も、コンパクトで厚みがない分、低い位置に搭載できます。これは極めて低重心化が可能となり、特にスポーツカーでは理想的な運動性能を得ることができます。その他、ローター、エキセントリックシャフトの偏心量は少なく、低振動・低騒音となります。

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